愚行錯誤その1(讃岐お察し会)
喫茶去
不定期に気の置けない「文化」人の人と談話する、「世界平和党中央委員会」とか、「讃岐お察し会」とか言われる集まりを糧に楽しみに泥水を啜って生きておるのですが、正月ぶり久しぶりに招集されました。
会場は原ヲビヤ園。こちらの東向きの部分を改装されてお茶を楽しみながら密やかに「雑」談を喫する場として非常にありがたい。しかも贅沢にもご店主にお菓子やお茶を点てていただき、途中からはメンバーの茶人も参加くださり、気が付けば日が暮れる頃でした。
なんでこの場にしたかといえば、映画MINAMATAの感想戦を中心に、水俣にかかわる話題をお話もするということだったので、水俣出身の徳富蘇峰の書「閑中氣味真」があり、せっかくなのでと伺った次第。
ここで、「見立てと真贋」とか、「自分の周りの意識高い系から、如何に意識高い系ワラ)を出さないか」とか、偉そうなことを言っておりましたが、そもそもユージン・スミスの没年を年齢と間違えて78歳と言ったり(実際は享年59歳、1918年生まれ)、大逆事件で処刑された幸徳秋水と蘆花とを間違ってお話しする愚行。やれやれ。徳富蘇峰は94まで生きたのでこのお店の書には83歳の時の書とあるようで終戦間際の作でしょうか。
お話の中で、「仕事柄「意識高い系」の人を拒めない、したがって、身の回りから「意識高い系ワラ)」を以下に出さないようにするか、もしそうでないのならば自分の未熟さ故」、などと格好をつけてみたのですが、それどころかひとまずは、自分自身がこれ以上バカにならないことを目指すことがよかろうと思った次第。
さて、ではそろそろ坂出市に。お世話になった漆芸家の方の展示を見て東山魁夷の美術館に行けたらばいいのですが。

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